一日一冊『時をかける少女 新装版』筒井 康隆
- 作者: 筒井康隆,貞本義行
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/05/25
- メディア: 文庫
- 購入: 12人 クリック: 88回
- この商品を含むブログ (321件) を見る
今日の一冊は『時をかける少女 新装版』筒井 康隆。衝動買い。「この薄さならいつでも読める」そんな風に考えはじめたのが、よくなかった。いつまでたっても読まないまま放置していた。アニメ『時をかける少女』は何度か見ているけど、「昔、放送されていた〜」とか「原作は〜」とかは全然知らないわけで、とりあえず読んでみた、とそういうわけ。
『時をかける少女』だけで一冊だと思っていたら違った。『悪夢の真相』と『果てしなき多元宇宙』の三つで一冊だった。予想以上に短い。
で、アニメから先に見たわけだけど、違和感がない。良くも悪くもあっさりと読めてしまう。『虚人たち』の筒井康隆を見た後に、これを読むと物足りなく感じる。悪いというわけじゃなくて、これはそういう話で、特にあーだーこーだと細かいことを気にするよりも、すっとはいってさっと出ていくような、そういう読み方が良いんだと思ってる。
アニメ『時をかける少女』は、原作『時をかける少女』なんだなと思った。話のもっていきかたや、主人公に至っては雰囲気まで違うんだけど(アニメに原作の主人公が出てたよね)、筋としては同じで、押さえるべき部分を押さえてあるなと思った。
税別438円。300円台でも良いような気はする。悪いというわけではない。