一日一冊『時をかける少女 新装版』筒井 康隆

時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫)

時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫)

今日の一冊は『時をかける少女 新装版』筒井 康隆。衝動買い。「この薄さならいつでも読める」そんな風に考えはじめたのが、よくなかった。いつまでたっても読まないまま放置していた。アニメ『時をかける少女』は何度か見ているけど、「昔、放送されていた〜」とか「原作は〜」とかは全然知らないわけで、とりあえず読んでみた、とそういうわけ。

時をかける少女』だけで一冊だと思っていたら違った。『悪夢の真相』と『果てしなき多元宇宙』の三つで一冊だった。予想以上に短い。

で、アニメから先に見たわけだけど、違和感がない。良くも悪くもあっさりと読めてしまう。『虚人たち』の筒井康隆を見た後に、これを読むと物足りなく感じる。悪いというわけじゃなくて、これはそういう話で、特にあーだーこーだと細かいことを気にするよりも、すっとはいってさっと出ていくような、そういう読み方が良いんだと思ってる。

アニメ『時をかける少女』は、原作『時をかける少女』なんだなと思った。話のもっていきかたや、主人公に至っては雰囲気まで違うんだけど(アニメに原作の主人公が出てたよね)、筋としては同じで、押さえるべき部分を押さえてあるなと思った。

税別438円。300円台でも良いような気はする。悪いというわけではない。