鎌田 浩毅『ブリッジマンの技術』

ブリッジマンの技術 (講談社現代新書)

ブリッジマンの技術 (講談社現代新書)

人と人との橋渡し。そのためには一方と他方との両方の考え方を理解する必要がある。
本書で使われているキーワードは「フレームワーク」である。これは筆者が「考え方の枠組み」とか「頭の中の思考パターン」とか「価値観と判断基準」とかをこう呼んでいるらしい。このフレームワークを橋渡しする・橋渡しできる人になろうというのが本書の目的だ。

書かれている内容はどこかで見たことのあるものがほとんどだったように思う。ざっくりとまとめると「相手の気持ちを考えよう」のようなものである。これは子どもの頃に言われたことがあると思う。

本書を1行でまとめるとこうだ。

「相手を知り、己を知り、そしてそれらを繋ぐ方法を知れば人間関係は怖くない」