万歩計、洗濯物、突然の雨。

朝はすごく良い天気だった。貯金通帳の記帳と、万歩計を買いに言った。万歩計は売り切れていた。二軒まわったが、みんな売り切れだった。信じられない。世の人々は、おれの思っている以上に、万歩計を欲しているようだ。

昼から雨が降った。雷が鳴って、パソコンが壊れやしないかとビクビクした。「電力会社がんばれ」と応援した。応援に夢中で洗濯物を入れるのを忘れていた。三分の一ほどが洗われた。パソコンの電源を落として、お金を数えた。千円札が一枚もなかった。

川が氾濫して、人が死んだと噂で聞いた。そういえば急な雨だったなと思った。あんなに急でなければ、私も洗濯物を守ることが出来たに違いないと、自分に言い訳した。