一日一冊『長い家の殺人 新装版』歌野 晶午

新装版 長い家の殺人 (講談社文庫)

新装版 長い家の殺人 (講談社文庫)

今日の一冊は『長い家の殺人 新装版』歌野 晶午。『水没ピアノ』の隣に陳列されていたので買った。『8の殺人』と同じ動機。タイトルもなにも見ずに、ただ、水没ピアノの横にあるから、で買った。

木や、長い家や、すこしだけ開いた扉。表紙が内容をある程度、示しているのはいいのかなあ。なにとは言わないけど、以前読んだ本で一冊あまりにもネタバレになってたからなあ。うん。

登場人物が好きでない。面白みに欠ける感じがする。会話がつまらないし、行動もつまらない。それにときどき気持ち悪い。じゃあ、トリックが面白いかというと、途中で大体の目処が立つっていう、どうなんだこれ。冒頭のA7ももうすこしやりようがあったんじゃないかと。「こういう意味だったんだよ!」って教えられても、ちっとも面白くないっていう。

読後感はそんなに悪くないんだけど、読んでいて楽しくない。税別695円。高いな。300円くらいか。