ポエム

友人に「お前の日記はときどきポエムみたいだな」と言われた。

ポエムは詩だということくらいは分かるが、彼が私の日記のどの部分を指して「ポエムみたいだ」と評したのか分からなかった。私は、ここには日常生活における記録や、感じたこと、思ったことを書いているが、詩を書いたつもりはない。

詩的な表現が多いということだろうか。私は文学やらに詳しくないので、そもそも詩がどういうものかも分かっていない。だから、なにが詩的で、なにが非詩的なのかも当然分かっていない。

必要だか分からない要素が私の日記に含まれることは多い。

日記を常に自分の視点から書くのではなく、自分の視点なんだけども相手の視点を踏まえた自分の視点に立ってみる。ささいなことに注目してみる。なにかに例えてみる。読んだときに好きな音になる言葉を選んでみる。漢字とひらがなとカタカナの割合が気持ち良くなるように言葉を選んでみる……。

自分の日記だからこそ、好きなように書くし、遊んでいる。それもあって、どこが詩的な表現にあたるのかは分からない。

詩的な表現はいけないことなのだろうか。たんたんと起きた時間、寝た時間、食べたもの、天気……そういった事実を書いてあればいいのだろうか。また別の友人は、そういった事実を並べた、新聞見出しを並べた日記を見て、「あれはあいつ(私のこと)のためだけの日記だ。読んでも他の誰も得しない」とそんなことを言った。

私にはどうしていいのか分からない。

これを書けば、「どうしろというものではない。ただ感想を言っただけだ」と、そう返されるのだ。きっとそうだ。そう思いながら、私は、また、好きなように日記を書こうと決意した。