一日一冊『図書館内乱』有川浩

今日の二冊目は、『図書館内乱』有川浩。『図書館戦争』の続き。全部で四冊とか言ってたっけか。今回ネタバレあるんで注意。

手塚が好き。いや、別にそういう趣味はない。でも、このおいしくない感じはたまらなく良い。優秀だけどドジっぽい雰囲気とか、脇役オーラがじわじわ染み出してるのも良い。自分の中では、たまにフルメタの宗助と重なる。

柴崎が語ると話が全体的に陰湿な女の臭いになるから困る。ただ、彼女が居るおかげで、笠原を爽やかな風に見れている部分はあるんじゃないかと思う。もし手塚視点で話が動いていたら、たぶん「笠原超うぜえ、お前は黙れ。手塚を出せ。手塚を。手塚、手塚ハァハァ」ということになってる。

今回は、柴崎視点のが長くて、全体としてダルいなあと思ってたら、最後でまさかの展開。これは良かった。話が一箇所にまとまる感じはいいと思った。気になったのが 「高校生以来の憧れの王子様が上官の女子になんかちょっかいを出すものじゃないね。」って一文。「ん?んんん?」てな調子で二三回確認したね。どこがどこを修飾してるのか、分からなくなったから。連続はしてないものの、「の」が一文に三つあるわけでしょ。これ校正とおるものなのね。「憧れの〜」からはじめれば、もうすこしマシな気がするし、「王子様〜」でも意味が通ると思う。二回も出てくる重要な一文がわかりにくいってのは、どうなんだ。

まあ、そんな感じ。友人が言うほど、悪くなかった気がする。

「高校生以来の憧れの王子様が上官の女子になんかちょっかいを出すものじゃないね。」、「に」がぬけていたので修正