『明日泥棒 下巻』小松左京

今日の一冊は『明日泥棒 下巻』小松左京

主人公は平凡なサラリーマン戸田。ひょんなことから奇妙な男ゴエモンと出会う。ゴエモンはとんでもない能力を持っている。世界の音を消したり、武器を使えなくしたり……。そんなゴエモンの能力を欲しがるやつらが争いをする。とまあ、そんな感じの話。

最後の問いが印象的だった。

本書の言いたいことは、ゴエモンとの別れ際、最後の数ページに集約されているのではないかと思う。自分ならどう答えるか。最後を読者に投げかけて終わる。こんなにページ数をさく必要があったのかなと思うけれど、ショートショートじゃないし、ある状況が唐突に発現するのも不自然だからかな。

ちょこちょこと面白い表現やら描写があったように思うのだけど、メモしてなくて残ってない。残念だ。これも3500円。大活字本だからだと思う。