一日一冊『ソフトウェア開発で伸びる人、伸びない人』荒井玲子

ソフトウェア開発 で伸びる人、伸びない人 (技評SE新書002)

ソフトウェア開発 で伸びる人、伸びない人 (技評SE新書002)

今日の一冊は『ソフトウェア開発で伸びる人、伸びない人』荒井玲子。電車枠用に購入した一冊。

自分が伸びるために必要なことが分かるかもしれない、それがこの本を選んだ理由だ。伸びる人・伸びない人の違いはなにか。この疑問から、この本は書かれたらしい。『上達の法則』とすこし似ている。上達の法則では、なにをやらせても伸びる人が居る、それはなぜか、法則があるのではないか、ということが書かれていた。私は、私は上達・成長には、コツのようなものがあると思っている。そのヒントを見つかるかもしれない、それを期待して、この本を選んだ。

この本は二部構成だ。一つは「伸びる人、伸びない人」もう一つは「幸せになれる人、なれない人」。どちらも、筆者の考えるそれぞれの人の特徴・行動などを挙げて、そう考えた理由をつけくわえている。はじめにチェックリストがあり、そこから各項目につながるという形。項目間につながりはない。

どのページをめくってもそれなりに読める。しかし、通して読んでもそんなにつながりがあるわけではない。情報が埋もれてしまっている、そんな風に感じた。

言葉の定義があいまいだなと思った。大きな部分で言えば、章題になっている「幸せになれる人」の「幸せ」に関しての定義はない。もっと良い言葉はなかったのだろうか。以前も書いたことがあるが、私は幸せというものは、その人がどう考えるかだと思う。多くの人が不幸とする状況にある人でも、本人が幸せだと考えるならば、それは幸せなのだ。このように「幸せ」という言葉には、人それぞれの意味・定義があるわけだから、よく考えて書いた方が良いと思う。

内容はそんなに新しいものは感じなかった。「目的を意識しろ」だとか、「正解はひとつじゃない」だとか。まあ本屋に置いてあるのをパラパラとめくって、ふーんという感じで読むのが良いんじゃないかと思う。

840円は高い。430円くらいが良い。