一日一冊『サクッとうかる日商3級商業簿記テキスト 第3版』福島三千代

サクッとうかる日商3級商業簿記テキスト

サクッとうかる日商3級商業簿記テキスト

今日の一冊は『サクッとうかる日商3級商業簿記テキスト 第3版』福島三千代。

日商簿記を受けることにした。簿記のぼの字も知らないが、受けることにしてしまえば、勉強するだろうと、自分を追い込んでみた。結果がどうなるかは分からない。まず、行動しよう。以前、簿記を断念したという友人から本を一冊借りた。

「何日でできる」シリーズと同様の構成。何日目という日付の目安があって、それにしたがって勉強していく。この本では、1日あたり2.5時間で7日間らしい。7日でできる日商3級商業簿記ということらしい。

「平易な表現で読みやすく」「重要なポイントを絞る」「イメージしやすいイラストを多用する」にこだわっていると書かれており、そのとおりの内容になっている。しかし、私は、それが逆に悪い結果を生んでいるように思う。

例えば、「重要なポイントを絞る」とあるが、イラストの多用から、文字量が減っていることもあって、文字のほとんどが重要なポイントに見える。最初から最後まで気合を入れていないといけなくなる。イラストでページ数が増している割には密度が高い。これが非常に疲れる。

「何日でできる」にありがちな、ペースがきつくなっていくパターンにしっかりはまっている。本を横から見たときにすぐ気付くのだが、5日目以降のページ数が明らかに多い。「10日でできる」くらいにしてくれれば、もうすこし楽だったのではないかと思う。後半は、ひどく「詰め込まれている」感覚がした。それは、上記の「重要なポイントを絞る」のこともあるのだろう。要点を覚えろ、覚えろと言われているようだった。

全体で見たときに、そんなにひどい内容ではなく、やる気さえあればきちんとできる程度にまとまっているので、「個人差はありますが」でごまかしていいと思う。

特に良かった点で言えば、その値段である。900円という値段は、そこそこ安く、買ってもいいかなと思う。ただし、問題集を別に手に入れないと試験には落ちると思う。