一日一冊『マルドゥック・ヴェロシティ1』冲方丁

マルドゥック・ヴェロシティ〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

マルドゥック・ヴェロシティ〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

今日の一冊は『マルドゥック・ヴェロシティ1』冲方丁

読みにくさ二割増し。ルビは大幅に減ったが、かわりに「=」「/」「──」が出てきた。特に「──」の量はすごい。千二百回くらいは使ってるんじゃないかな。一ページに三回くらいの計算。名詞の後に「──」をつけることも多く、それが体言止めに見えるせいか、体言止めもひどく多く感じた。読みにくくなった原因の一つだと思う。

はてさて、内容について。今回の主役はボイルド、そして、みんな大好きウフコック。過去編ぽい。三博士(だっけ?)が一緒に居るところから始まって、それぞれが別の道を歩みだす。ボイルドとウフコックは、クリストファーについてマルドゥック市(シティ)に着く。そして、大量に出てきた他の能力者(とおれは呼んでる)と共に、証人保護の仕事をはじめる、とそんな感じか。

先に書いた読みにくさはあるんだけど、わりと細かく切られているせいか(区切りは100からのカウントダウンになっている)、さっくりと読めた。あと、びっくりするほど女っ気がない。以上。