一日一冊『ナ・バ・テア(None But Air)』森博嗣

今日の一冊は『ナ・バ・テア(None But Air)』森博嗣。随分前に友人から借りて読んだ『すべてがFになる』の作者つながりで読んだ。『スカイ・クロラ』シリーズの二冊目、時系列で一番はじめらしい、情報元は Wikipedia

一章ずつ読んだ。間に、部屋を片付けたり、ご飯食べたりした。こういう休日の使い方が好きだ。落ち着きがあるというか、心にゆとりがあるというか、なにかカッコイイ、そう思うから好き。自分でカッコイイがどうとか書いてるのは、カッコワルイ。

で、内容。一人称は僕。僕の視点で話は進む。綺麗で不安定な状態からはじまった話が、汚いけれど安定した状態に終わった。話の流れが自然というか、違和感がなくて、安心して読んでいられた。まあまあ面白かった。

印象的だったところとか。列車でのティーチャとの会話で、主人公が比嘉澤のことを思い出す場面。「彼女の意志が、飛び散った爆弾の破片みたいに僕の躰のどこかに残っていることは、やはり確からしい。植物が種を飛ばして、方々に植えつけるように、人間の意志も、見えないところで広がるのかもしれない。」なんで、ここが印象に残ったんだろうね。表現の問題?わかんない。