一日一冊『"文学少女"と飢え渇く幽霊(ゴースト)』

今日の一冊は『"文学少女"と飢え渇く幽霊(ゴースト)』。野村美月さんの本。いつもはカバーがかかっているんだけど、今日はカバーがかかってなかった。買ってからそんなに経ってないからかな。

遠子先輩はマスコットなんじゃないか、と思いはじめた。前の巻と同様においしい場面でなぜか前に出てきて、カッコよく話してくれるんだけど、それよりもなんだかドジという部分の方が頭に残ってしまっている。そう、これは萌え。萌えですよ、萌え要員なんですよ。マスコットなんですよ。居なくてもそれなりに話はまわるんだけど、一応据えておくか的な存在ですよ。貧乳はス(自主規制)ですよ!

え、えーと。まず、全体的に強引だなと思う展開が多い。そんな都合よくいくかなあってそういう展開。麻貴先輩は、その中心に居ると言っていいと思う。困ったら鶴屋さん、じゃなかった、麻貴先輩という空気があったように思う。全体としてテンポよく進んでいくのは読みやすいし、まあいいんですけどね。

あと気になったのが、暗号と他の本をなぞる展開で、あれはどうなんだと思った。あんな簡単なシーザー暗号じゃ、慣れていれば、その場で解読できる。ご丁寧に文字の大きさや位置まで設定されている。解読してしまうと問題があるよね。どうなんだ。他の本をなぞる展開についても同じ。もし、読んでいたら、かなり最後まで見通しがつくと思う。これもどうなんだ。

もし、この本のページ数が 1200 ページくらいだったら、暗号を解きにかかってたかもしれない。いやーよかったよかった。

最後に一つ言わせてくれ。琴吹さん(笑)。